＜詩経、賓之初筵＞に「仄弁之俄」とあり、毛伝に傾く貌とある。
かど立ってガクンと折り曲がるのを俄という。
崖や岸がかどばったガケを意味するのに近い。
体や首をガクンと曲げることより、転じてひと曲げする間、ごくわずかな時間などの意となる。
傾（頃）もまた首を曲げることより、頃刻（しばらく）の意に転じた。
俄と傾の意味派生の経過は、酷似している。
※ 『漢字語源辞典』（学燈社） p.152
字
我(ガ)は､ 厂 型に折れ曲がり､ぎざぎざの刃のついたくまでのような武器を描いた象形文字で､「われ」の意に用いるのは当て字｡
俄は｢人+音符我｣で､何事もなく平らに進んだ事態が､急に厂型にがくんと折れ曲がるの意を含む｡ ⇒ 我
味
｢俄而匱焉=俄かにして而匱し焉｣〔列子･黄帝〕
(2)ロシアのこと｡
▼｢俄羅斯(オロス)｣の略｡｢オ｣は､｢俄｣の近世漢語の音｡｢俄国｣
族
我-義-宜-雁-岸-顔-言 ･･･ かどばっている の 家族