説 


〔1〕【漢音】セツ   【呉音】セチ
〔2〕【慣用音】ゼイ、セツ   【呉音・漢音】セイ
〔3〕【漢音】エツ   【呉音】エチ
, よろこぶ, よろこばしい

言+兌


ことばでしこりをときはなすこと。
〔1〕 (1)とく。しこりや難点を、ことばでときあかす。
「解説」「説明」「説之不以道、不説也=これを説くに道を以てせざるは、説ばざるなり」〔論語・子路〕
(2)とく。結んでしばってあったものを、ときはなす。
(3)いわれや理屈をときあかした意見・主張。また、議論や解説をもりこんだ文章。
「邪説」「異説」
〔2〕とく。相手に説明して自分の意見に従わせる。
▽「説得(セットク)」「説伏(セップク)」などは、今ではセツと読む。「遊説(ユウゼイ)」「説大人則藐之=大人に説くには則ちこれを藐んぜよ」〔孟子・尽下〕
〔3〕よろこぶ。よろこばしい(よろこばし)。心のしこりがとけてよろこぶ。はればれするさま。
「喜説(キエツ)(=喜悦)」「学而時習之、不亦説乎=学びて時にこれを習ふ、亦た説ばしからずや」〔論語・学而〕

脱(ときはがす)・税(収穫物をはがしてとる)などと同系。

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