桟 


音1【漢音】サン  【呉音】ゼン
音2【漢音】セン  【呉音】ゼン
かけはし, さじき, さん

戔(サン)・(セン)は、戈(ほこ)二つによって、切って小さくする意をあらわした会意文字。
は「木+音符戔」で、小さく切った木


【1】
(1)短く切った木。
(2)かけはし。険しい山のがけぎわに短く切った木をかけわたした木の橋。また、船の乗り降りなどのために、岸から水上にさし出した橋。「桟道(サンドウ)」「雲桟(ウンサン)(高い木のかけはし)」
(3)さじき。切った木をわたして並べた板の間。転じて、さじきのある倉庫や商人宿。「客桟(キャクサン)(旅人宿)」
(4)短い木をわたしてつくったたな。
▽短い木をたくさん並べることから、多くの物をそろえるたとえにもなる。

【2】
短い木でつくったさく。その中に家畜をかう。やらい。「馬桟(バセン)・(バサン)(馬小屋)」 《日本語での特別な意味》さん。板のそりを防ぐために打つ細い棒。また、障子(ショウジ)や戸のほね。


錢(=銭。銅を小さく切ってつくったこぜに)・盞(サン)(小さいさかずき)・賤(セン)(財が少ない)・淺(=浅。水が少ない)などと同系。
参 考 付表では、「桟敷」を「さじき」と読む。

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