鮮 


【呉音】セン  【漢音】セン
あざやか, あたらしい, すくない

会意。
「魚(さかな)+羊(ひつじ)」で、なま肉の意味をあらわす。なまの、切りたての、切りめがはっきりしたなどの意を含む。


【1】
(1)なまの魚。「鮮魚」
「治大国若烹小鮮=大国を治むるには小鮮を烹るがごとくす」〔老子・六〇〕
(2)新しいなま肉。殺したての鳥獣。「肥鮮」「割鮮野食=鮮を割き野に食す」〔班固・西都賦〕
(3)あたらしい(あたらし)。できたてである。古びていない。みずみずしい。「新鮮」「鮮果」
(4)あざやか(あざやかなり)。境めがはっきりしている。できたてのようにけがれがない。すっきりした色合いで美しい。「鮮明」「鮮紅」

【2】
すくない(すくなし)。ごたごたとしていない。それだけが目だつさま。めったにない。
「巧言令色、鮮矣仁=巧言令色、鮮なし矣仁」〔論語・学而〕


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