絞 


【漢音】コウ(カウ)  【呉音】キョウ(ケウ)
しぼめるまる、しぼり


会意兼形声。
交は、人が足を交差させたさまを描いた象形文字。絞は「糸+音符交」で、ひもを交差させて両方から引きしぼること。▽糾と非常に縁が近い。


(1)しぼる。
ねじったり押したりして水分をとる。
(2)しぼる。
きびしくきたえる。また、きびしくしかる。
(3)しぼる。
広がっているものを小さくする。また、問題を整理し、議論の範囲を制限する。
(4)しぼり。
染色法の一つ。布地のところどころを糸でしばっておき、染料につけたのち糸をほどき、白い模様を染め残す染め方。「絞りのゆかた」
(5)しぼり。
カメラで、レンズに入る光の量を調節するしかけ。


交(×型に交叉する)・校(木を交叉させた足かせ)・較(車上に交叉させた棒 → 交差させてつきあわす)・郊(交叉して往き来する−交通、だけの範囲)・効(力を絞り出す)・狡(体をくねらせてすりぬける → ずるい、すばしこい)・佼(体をくねらせる → つやっぽい人)などと同系。

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