校 


〔T〕【漢音】コウ(カウ)  【呉音】ギョウ(ゲウ)
〔U〕【漢音】コウ(カウ)  【呉音】キョウ(ケウ)
かせ, くらべる


会意兼形声。
交は、人が足を×型に交差させたさま。校は「木+音符交」で、木の棒を×型に交差したかせ。また、教える・ならうという交差した授受が行われる所を校といい、AとBとをひと所において×型にまじえてみて、そのよしあしを比べる意味に用いる。⇒交


〔T〕
(1)物事を教え、ならう所。知恵を交互に受け渡す所。
《類義語》⇒教・傚(コウ)(ならう)。「学校」
「夏曰校、殷曰序=夏には校と曰ひ、殷には序と曰ふ」〔孟子・滕上〕
(2)×型に木をくんだ矢来。ませ。
また、軍営に設けたさく(柵)。
また、転じて漢代には校尉(宮中守営の長)、近代には上校(大佐)・下校(少佐)などの官名となる。「将校」

〔U〕
(1)かせ。
木を×型に交差させ、手や足をしめる刑具の一つ。「囚校」
(2)(コウス)(カウス)
交互にわたりあう。やり返す。「校論(交互に言い争ってわたりあう)」
「犯而不校=犯せども校せず」〔論語・泰伯〕
(3)くらべる(くらぶ)。
あれこれと引きあわせる。引きあわせて調べる。また、調べて正す。「考校(試験)」「校正」

交(×型に交叉する)・較(車上に交叉させた棒 → 交差させてつきあわす)・郊(交叉して往き来する−交通、だけの範囲)・効(力を絞り出す)・傚(コウ)(みならう)・狡(体をくねらせてすりぬける → ずるい、すばしこい)・佼(体をくねらせる → つやっぽい人)などと同系。

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