肴 


【漢音】コウ(カウ)  【呉音】ギョウ(ゲウ)
さかな

会意兼形声。
「肉+音符爻(コウ)(交差する)」で、料理した肉を交差させて俎豆(ソトウ)の上に並べたもの。


食べるために煮た魚肉。
《同義語》⇒「肴+殳」(コウ)。
「肴羞未通=肴羞いまだ通ぜず」〔楚辞・招魂〕
《日本語での特別な意味》さかな。飲酒のとき食べる副食物。

肴(コウ)(×形に交差させて並べた肉)・交(人の足を交差させた姿)などと同系。


「交」の字をもっと抽象的な記号で表したのが「爻」である。この字は×印を二つ合わせて、交叉することを示した指事文字である。皿の上に×型に交叉させてならべたごちそうを肴という。さまざまな物が交叉しているのを混殽(こんこう)するという。この「殽」は「交」と同じ意味である。
【漢字語源辞典(藤堂明保)より】

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