條・条 


【呉音】ジョウ(デウ) 【漢音】チョウ(テウ)
えだ, すじ, ながい


会意兼形声。
攸(ユウ)とは、人のせなかに細くながく水をかけるさまを示す会意文字。の原字。條は「木+音符攸」で、ほそながいえだ。⇒


(1)えだ。ほそながいえだ。「桑条(ソウジョウ)(くわのほそいえだ)」
「伐其条枚=其の条枚を伐る」〔詩経・周南・汝墳〕
(2)すじ(すぢ)。ほそながいすじやひも。また、ひとすじずつ書いたもの。「柳条(やなぎのえだ→すじもよう)」「箇条」「条項」
(3)物事の道理のすじみち。「条理」
「有条而不紊=条有つて紊れず」〔書経・盤庚上〕
(4)ながい(ながし)。ほそながくすらりとしたさま。
《類義語》⇒修。
「苗条(細いからだつき)」「条暢(ジョウチョウ)」「条舒(ジョウジョ)」
(5)ゆずの木。
《類義語》⇒柚(ユウ)。
(7)ほそながいものや、すじ状のものをかぞえることば。
ゃ「蕭条(ショウジョウ)」とは、かぼそくやせて、うらぶれたさま。
《日本語での特別な意味》
@…という事がら。「申し伝えし条」
A…によって。…とはいうものの。

絛(ほそながい糸)・悠(ユウ)(心がながくのびる)・修(ほそながい)などと同系。

 旧字「條」は人名漢字として使える。

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