遙(遥) 


【呉音】【漢音】ヨウ(エウ)
はるか, ながい


会意兼形声。
遙の右側の字(音ヨウ)は、こねる、細ながくのばす意を含む。
遙はそれを音符とし、甦を加えた字で、細くながくつづく道のはて。


(1)はるか(はるかなり)。うねうねとのびているさま。はるかかなたにあるさま。「遥望(ヨウボウ)」
「遥看瀑布挂長川=遥かに看る瀑布の長川を挂くるを」〔李白・望廬山瀑布〕
(2)ながい(ながし)。細くながく、ゆらゆらと続いているさま。「遥曳(ヨウエイ)」「遥夜(ヨウヤ)」
(3)ゆらゆらとゆれる。ぶらつく。
  《類義語》⇒揺。「逍遥(ショウヨウ)」

謠(=謡。声を細くながくのばして歌う歌)・搖(ヨウ)(=揺。ゆらゆらゆれる)と同系。

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