統 |
音 | 【呉音】【漢音】トウ |
訓 | すべる, いとぐち, すじ, おさめる, すべて |
解 字 |
会意兼形声。 充(ジュウ)は、子どもが充実して育つこと。 全体にゆきわたる意を含む。統は「糸+音符充」で、糸すじが端から全体へとゆきわたること。 ▽通(トウ)・(ツウ)(全体にゆきわたる)と縁が近い。 |
意 味 |
(1)いとぐち。全体につながる糸のすじ。もとづな。 《類義語》⇒紀。「統紀」 (2)すじ(すぢ)。全体につながるすじ。「系統」「伝統」 「君子創業垂統=君子は業を創め統を垂る」〔孟子・梁下〕 (3)すべる(すぶ)。おさめる(をさむ)。全体をひとすじにまとめる。 《類義語》⇒治。「統一」「統治」「統率」 「統楫群元=群元を統楫す」〔漢書・児寛〕 (4)「一統(イットウ)」とは、ひとすじにまとまったもの。 「大一統也=一統を大ぶなり」〔春秋公羊伝・隠元〕 (5)すべて。全体で。とりまとめて。 《類義語》⇒全・総。 (6)「三統(サントウ)」とは、世界をつくるという天・地・人の三つの系統。 「三統暦(サントウレキ)(前漢代末期に劉向(リュウキョウ)がつくったこよみ)」 |
家 族 | 道・寿・条・育・充・虫(細長く伸びる) |
備 考 | ※統領の「統」は「導」の対転に当たるコトバで、先に立ってひきい導くこと。 |
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