抱 


【漢音】ホウ 【呉音】ボウ
く, いだく, かかえる


会意兼形声。
は、中に幼児を包んだ姿を描いた象形文字。
抱は「手+音符包」で、手で包むようにしてかかえること。⇒


(1)いだく。だきかかえる。両手で包むようにだく。「抱琴=琴を抱く」
  「抱其璞而哭於楚山之下=其の璞を抱きて楚山の下に哭す」〔韓非子・和氏〕
  和乃抱其璞而哭於楚山之下,三日三夜,泣盡而繼之以血。
(2)いだく。心の中に考え・気持ちを持つ。「懐抱(胸中の思い)」
  「汝抱無涯之戚也=汝無涯の戚ひを抱く」〔韓愈・祭十二郎文〕
(3)ひとかかえにできるくらいの量。「合抱(ゴウホウ)(ひとかかえの量や、ふとさ)」
(4)親の鶏が卵をだく。
(5)だいじにして守る。

(ホウ)(空気を包んでできた水あわ)・(ホウ)(子宮に包まれた胎児)などと同系。

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