苞 


【漢音】ホウ(ハウ) 【呉音】ヒョウ(ヘウ)
つつみ, つと, つつむ, しげる

会意兼形声。
「艸+音符包(ホウ)(つつむ)」。


(1)茅(カヤ)の一種。ぞうり・むしろなどをつくるのに用いる。むしろぐさ。あぶらがや。
(2)つつみ。つと。つつんだ品物。また、みやげもの。
  ▽もとは、魚・肉などをあぶらがやでつつんだもの。
(3)つつむ。まるくまとめてつつむ。《同義語》⇒包。「苞挙(ホウキョ)」
(4)茎につつまれて、ふっくらとした根もと。
(5)しげる。枝葉が幹をつつんだように、こんもりとしげる。むらがりしげる。
  「方苞方体=方に苞り方に体し」〔詩経・大雅・行葦〕
  敦彼行葦,牛羊勿踐履。方苞方體,維葉泥泥。戚戚兄弟,莫遠具爾。或肆之筵,或授之几。

(つつみかかえる)・(空気をつつんだあわ)と同系。

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