浮 |
音 | 【慣用音】フ 【呉音】ブ 【漢音】フウ |
訓 | うく, うかれる, うかぶ, うかべる, うき, すぎる |
解 字 |
会意兼形声。 孚は「爪(手をふせた形)+子」の会意文字で、親どりがたまごをつつむように手でおおうこと。 浮は「水+音符孚」で、上から水をかかえるようにふせて、うくこと。⇒孚 |
意 味 |
(1)うかぶ。うかべる(うかぶ)。うく。水面や、空中にふわふわただよう。また、舟で水上を行く。 《対語》⇒沈・没。「浮雲」 「乗桴浮于海=桴に乗りて海に浮かばん」〔論語・公冶長〕 (2)うき。うきぶくろ。 《同義語》⇒匏。「百人抗浮=百人もて浮を抗ぐ」〔淮南子・説山〕 (3)よりどころがない。はかない。とりとめのない。表面だけで実質がない。うわついている。「浮薄」「浮言」「浮浪」「浮生」 (4)すぎる(すぐ)。必要な限度をこえる。「浮冗」「人浮於事=人事に浮ぐ」 「恥名之浮於行也=名の行に浮ぐるを恥づ」〔礼記・表記〕 《日本語での特別な意味》 @うく。うかぶ。余りが出る。また、ふと考えつく。「千円浮いた」「思い浮かぶ」 Aうかれる(うかる)。陽気になる。 |
家 族 |
腹・覆・包・保・宝・浮 ・・・ つつむ、丸くふくれる 抱(両手でだく)・覆(おおう)と同系。 |
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