洞 |
音 | 【漢音】ドウ 【呉音】ズウ(ヅウ) 【慣用音】トウ |
訓 | ほら, みぬく |
解 字 |
会意兼形声。 同は、版築を築くときに使う長方形の板に、穴をあけたことを示すために口を加えた会意文字。 洞は「水+音符同」で、水が突き抜けるように速く流れること。また、水がつきぬけるほら穴。 つきぬけて、通して流れるというのが原義で、動詞としては通・湧と同系。 |
意 味 |
(1)ほら。うつろな穴。ほら穴。「空洞(クウドウ)」「洞穴(ドウケツ)」 「以為洞接海=以為らく洞は海に接せりと」〔夏目漱石・鋸山〕 (2)つらぬく。突き通す。突き抜ける。「洞泄(ドウセツ)(つきぬけるように下痢する)」「洞出(ドウシュツ)」 (3)みぬく。奥にあるものをはっきりとみぬく。「洞察(ドウサツ)」「洞若観火=洞すること火を観るがごとし」 (3)ほら穴のように暗いさま。「洞冥(ドウメイ)」 |
家 族 | 筒(つつ)・胴(つつ型のボディー)・桐(つつ型をしたきりの木)などと同系。また、通とも近い。 |
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