〔4〕 「漢字家族」をおぼえよう |
7.漢字家族
「青」という字があります。これは、「セイ = すみきった、けがれなくきよらかな・・・」ということばをあらわす文字です。 漢字の本家の中国では、けがれなくすみきったものをすべて、「セイ」ということばであらわします。 ですから、すみきった水なら「セイスイ」、すみきった米なら「セイマイ」、空がすみきっていれば「セイテン」というように表現します。 たしかに、「ことば」を口でしゃべる時にはこれでいいのですが、これをそのまま文字にして書くとすると、いちいち「青水」「青米」「青天」(あるいは「青日」)などと書かねばなりません。これはとてもめんどうなことです。 また、紙が発明されていなかった大昔には、亀のこうらや動物の骨のかけらにいろいろのことを記録したり、もう少し後になると木や竹で細い細い札を作り、その表面をけずって、そこに文字を書きつけたりしていました。 だから、むだなスペースはとりたくなかったのです。そこで、頭のいい人が現れて新しい漢字を発明しました。 |