漢字家族
漢字の語源
(
渾沌
)Home
漢字
の種類
「十干」と「十二支」
干支(えと)について
鳥・隹・酉(とり)
鶏肋(ケイロク)-鳥 隹 酉(とり)
鶏をさくになんぞ牛刀を用んや
鶏口牛後」(上の口、下の后)
「この鳥や・・・」
「羊」と「未」(ひつじ)
「猿」と「申」(さる)
犬・狗・戌(いぬ)
牛・丑・うし・ウシ
形声文字
とは?
ことばありき
漢字質問箱
バックナンバー
漢字質問箱
質問コーナー
Nothing's Home Page
携帯用サイト
漢字家族BLOG
ブログ版
漢字家族キャビネット
日本史&文学史辞書
フリーソフトの
ダウンロード
Google Doc
Googleドキュメント
Google マップ
Google ブログ検索
Google ブック検索
Google グループ
子(ね)の語源について
十二支
の
子
(ね)の
語源
について ・・・
ねずみ
,
ネズミ
,
鼠
学研漢和大辞典(藤堂明保編)
によると、
「子」
の原字には、右の図解のように、
(A)
小さい子どもを描いたもの。
(B)
子どもの頭髪がどんどん伸びるさま。
の二とおりの字形があるそうだ。
(B)
は、おもに
十二支
の子(シ)の場合に用いられたが、のちにこの二つは混同して、現在のように両方とも
「子」
と書かれるようになったという。
数年前に、
「十干十二支 -- 干支(えと・かんし)」
にまとめたものを再度引用すると・・・
【子】
頭髪がどんどんふえて伸びるさまを示す象形文字。
『説文』
が
滋
(ジ・ふえる)意と解き、
『漢書律暦志』
が
「孳萌」
(ふえて芽生える)と解したように、
※
子 ─ 滋 ─ 孳
は同系のことば。
植物がこれから子をふやし生長しようとする
タネ
(種子)の状態を示す。
※化生萬物者也。故孳萌於子,紐牙於丑,引達於寅,冒茆於卯・・・
(
『漢書律暦志』
)
字形
(B)
の
「子」
は、頭髪の
どんどん増加し成長する
さまであり、後世の
滋生
(ふえる)の
滋
を表している。
12進法
の
1
に当たる数詞に
子
を用いるのも、そこから数の
滋生
が始まるからである。
字形
(B)
の
「子」
は、
字・滋・再・増・慈 ・・・・
ふえる
・
ふやす
の家族である。
※
関連:
会意文字
と
形声文字
の二種は、
文
(象形文字と指事文字)から派生し
ふえた
ので、
字
という。
「字」
は、
「孳」・「滋」
と同じく、
「ふえる」
という意味
さて、それでは、
「鼠」(ソ,ショ・ねずみ)
の方はというと、
「これは、ネズミがひどく神妙にかしこまっている姿を描いた字である」
(漢字の話T・藤堂明保・朝日新聞社)
と、藤堂博士はおっしゃっている。
「冬至から次の冬至までに、ほぼ十二回だけお月さまが満ち欠けする。古代人は指の数から十進法を思いつき、日月天文の知識から十二進法を考え出した。この両者をそれぞれ『十干』『十二支』と呼ぶ。
(漢字の話T・藤堂明保・朝日新聞社)
このあとに、
「鼠」
についての解説があるが、これはぜひ
(漢字の話T・藤堂明保・朝日新聞社)
をお読みいただきたい。
「漢字の話T」
・
「漢字の話U」
とも、本当に面白いですよ。
ネズミは何でもかじって消耗するので、北京語では
「耗子(ハオツ)」
と呼ぶそうだ。
「鼠」の字形は、ねずみの姿を描いたものだが、
「ソ,ショ」
という言葉には、
「たくさん」
という意味があり、
「ネズミ算」
という言葉があるほど
ねずみ
は、すぐにおびただしい数に
ふえる
ことから、
「ネズミ」
のことを
「ソ,ショ」
という。
※
鼠(ソ,ショ)─ 諸(ショ・もろもろ)─ 庶(ショ・たくさん)─ 暑(ショ・日の熱気がたくさん)
は同系。
【リンク】
「詩経」(魏風・碩鼠)
*
「碩鼠碩鼠、無食我黍 = 碩鼠碩鼠、我が黍を食らふ無かれ」
*
「碩鼠」(セキソ)
=(かっちりと太ったねずみ)
「チューチューマウスと仲間たち」
「
ねずみ
にごチュウ意!」
「ハーメルンの笛吹き男」(
ねずみ
関連)
「ハーメルンの笛吹き男」─ 史実に隠された衝撃的な話 ─
「ハーメルンの笛吹き男」(Wikipedia)
※
干支(えと)について -- 漢字家族
※
漢字家族 -- 漢字の語源・ワードファミリー解説
(ページのトップへ!)
2007年12月23日(日)にアップしました。
使えるツール
便利なソフトの
ダウンロード
便利
な
フリーソフト
学研新漢和大辞典
漢字の話
藤堂明保