包 


【漢音】ホウ(ハウ) 【呉音】ヒョウ(ヘウ)
つつむ, つつみ


象形。
からだのできかけた胎児(巳)を、子宮膜の中につつんで身ごもるさまを描いたもの。
胞(=胞。子宮でつつんだ胎児)の原字。


(1)つつむ。物の外からまるくおおう。「包囲」
  「白茅包之=白茅もてこれを包む」〔詩経・召南・野有死赱(麕)〕
(2)つつみ。「腰包(腰につけた袋)」
(3)つつむ。中に隠して外に出さない。
  「包羞忍恥是男児=羞を包み恥を忍ぶは是れ男児」〔杜牧・題烏江亭〕
(4)つつむ。全部をまとめる。「包甓(ホウベン)(一手にまとめて引き受ける。請け負うこと)」
(5)蒙古人の住む移動式のテント。パオ。

(つつみかかえる)・(空気をつつんだあわ)・(ホウ)(つぼみをつつむほう)と同系。

 「庖」の代用字としても使う。「包丁」。また、「繃」の代用字としても使う。「包帯」

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